文化財名称 | けんぽんちゃくしょくようりゅうかんのんざぞう 絹本着色楊柳観音坐像 | 指定 | 県指定 |
市町 | 下関市 | 区分 | 有形文化財 | 時代 | 南北朝時代 |
一般向け 説明 | 下関市長府川端の功山寺所蔵である。 掛幅装で、寸法は縦146.9cm、横85.8cm。 画面中央に正面向きに岩座上に坐し、右手で蓮華の長茎を持ち、左手の手のひらで茎尾を支える観音を描き、左下方に合掌する善財童子を小さく描き添える。観音の後方に、楊柳の枝を挿した水瓶と受鉢を配するいわゆる楊柳観音像である。濃厚な彩色や金泥の多用、はんざつな文様の使用、衣や岩の輪郭の墨描線に添えられた金泥線、観音の被るベールとそれを透かした表現など、高麗仏画としての様式上の特色を良く備えている。これらのことによって、この絵の制作は、高麗時代後期、14世紀中頃、高麗において描かれたものであると見てよい。 高麗仏画の遺品は、県下では他の例が確認されておらず珍らしいものである。 |
小学生向け 説明 | 下関市の功山寺(こうざんじ)にあります。 寸法は、たて147cm、横86cmです。 画の中央に蓮華(れんげ)のくきを持つ観音を描き、左下方に善財童子が小さく、観音の後方には、やなぎの枝をさした水がめと受鉢が描かれています。 描かれたのは、14世紀中ごろ、高麗(918年から1392年まで朝鮮半島を治めていた国)において描かれたものとおもわれます。 高麗の仏画は山口県では他にみつかっておらず、珍らしいものです。 |