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文化財の概要コンテンツ

文化財名称やまぐちけんぎょうせいぶんしょ
山口県行政文書
指定国指定
市町山口市区分重要文化財時代明治
一般向け
説明
 明治4年(1871)の廃藩置県によって誕生した山口県に伝来した安永5年(1776)から昭和22年(1947)までの行政文書です。県庁文書(山口県庁において作成・取得された文書)12,597点と郡役所文書(明治11年(1878)~大正15年(1926)、県内11ヶ所に設置された郡役所において作成・取得された文書)952点、計13,549点からなります。   
 これらは、明治から昭和戦前期における山口県の政治・経済・文化を明らかにする基本資料です。内容は、明治維新期の士族反乱として著名な「萩の乱」に関するもの、明治期における中央政府から県への通達類、県内の主要道路、鉄道、港湾、県立学校の建設工事に関するもの、ハワイ移民に関するものなど多岐にわたります。   
 このように山口県において行政文書が質・量ともに良好な状態で保管されてきたのは、昭和12年(1937)に山口図書館内に開設された山口県史編纂所および戦後の山口図書館郷土資料室による収集・保存、ならびに昭和34年(1959)に全国に先駆けて設立された山口県文書館の存在が極めて大きいといえます。また、山口県庁(大正5年竣工、重要文化財)が火災に遭うことなく、加えて第二次世界大戦による空襲被害を免れたことも特記されます。  
 この文化財指定によって、明治から昭和戦前期における山口県の形成過程や基本政策を知ることができ、また、近代史研究・地方行政史研究を進める上で貴重である。   
 なお、地方公共団体保管の行政文書の文化財指定は、平成14年の「京都府行政文書」に次いで2件目です。
小学生向け
説明
  1871年の廃藩置県によって誕生した山口県に伝えられてきた、1776年から1947年までの行政文書です。山口県庁で作成・取得された文書12,597点と、県内11ヶ所に置かれた郡役所で作成・取得された文書952点、計13,549点からなります。   
 これらは、明治から昭和戦前期にかけて、山口県がどのようにつくられ、どのような方針で政治がおこなわれたかを知ることができる資料です。内容は、明治維新期の士族反乱として有名な「萩の乱」に関するもの、明治期における中央政府から県への指示連絡、県内のおもな道路、鉄道、港、県立学校の建設工事に関するもの、ハワイ移民に関するものなどさまざまです。   
 このように山口県で行政文書がよい状態で多く保管されてきたのは、山口図書館内にできた山口県史編さん所や郷土資料室が収集・保存したり、1959年に全国ではじめてつくられた山口県文書館(もんじょかん)のはたらきが大きかったのです。また、山口県庁が火災にあわず、第二次世界大戦で空襲を受けなかったことも理由に挙げられます。   
画像<山口県行政文書>縮小画像(オリジナル画像表示リンク)

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