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文化財の概要コンテンツ

文化財名称ほうふしむこうしまのかんざくら
防府市向島の寒桜
指定県指定
市町防府市区分記念物時代
一般向け
説明
 本樹は向島小学校の正面玄関前に生育しており、樹勢も旺盛で毎年多くの花を咲かせている。樹高は約8m、目通り幹囲は2.7m、根回り約4.4m。枝張りは東側約9m、西側9m、南側9m、北側約8.5m。樹形は「傘状」であり、樹皮は粗く皮目が不明確で紫褐色である。
 開花時期は3月上旬から中旬であり、地元では早咲きの桜として有名で、防府市で多く見られるソメイヨシノやヤマザクラより約1ヶ月早く開花する。花は3~4花からなる散房花序で、花弁の数は5枚で一重、形は円形凹頭。花の直径は平均約3cm、花色は淡紅色。がく、花柄はともに無毛。めしべ1本、おしべは約40本。花粉の中には成熟した大小の粒状のものと殻のみのものが混在し、雑種性を示す。
 葉形は、狭長楕円形、長さ平均で約13cm、幅平均で約6cm。葉の先端は鋭尖形をなし、縁には浅い重鋸歯が見られる。また、結実し、果柄は約2cmで熟した果実はほぼ球形である。
 品種は、開花時期が早いことから、カンヒザクラとヤマザクラの自然交雑から生まれた雑種第一代である「カンザクラ(Prunus kanzakura Makino)」と他のサクラが交雑してできた雑種と思われる。樹形、花、葉などの特徴を比較検討すると「オオカンザクラ(Prunus kanzakura Makino cv.Oh-kanzakura)」に近い特徴を有している。いずれにしてもサクラには多くの園芸品種が存在することから現時点で特定することはできない。
 防府市向島には、本樹のように早咲きの桜は見られず、山口県内には、本樹より大きい早咲きの桜は存在しない。
小学生向け
説明
 この木は向島小学校の正面玄関前に育っており、毎年多くの花を咲かせています。高さは約8m、目の高さの幹のまわりは2.7m、根のまわりは約4.4mです。枝は東側約9m、西側9m、南側9m、北側約8.5mに広がっており、傘をひろげたような形をしています。
 開花時期は3月上旬から中旬で、地元では早咲きの桜として有名で、防府市で多く見られるソメイヨシノやヤマザクラより約1ヶ月早く開花します。花弁の数は5枚で、花の直径は平均約3cm、色はうすい紅色。めしべは1本、おしべは約40本あります。
 葉の形は細長いだ円形で、長さは平均約13cm、幅は平均約6cmです。葉の先はするどくとがって、ふちには大きなギザギザにさらに小さなギザギザがあります。実った果実はほぼ球形です。
 防府市向島には、この木のように早咲きの桜は見られず、山口県内の早咲きの桜のなかで、もっとも大きいものです。
画像<防府市向島の寒桜>縮小画像(オリジナル画像表示リンク)

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