小学生向け 説明 | 下関市富任町(とみとうちょう)観察院境内にある6つの五輪塔。五輪塔は平安時代後半以降、本尊(寺でもっとも大切な仏像)への供養(お供えすること)や、死者の幸福を祈っての供養として、または墓としてつくられた塔のひとつです。 この五輪塔のうちの1つには地輪(ちりん。一番下の四角の部分)に「永仁二年十月日敬白」(1294年)と刻まれており、1252年、長門守護代として鎌倉からやってきて、この近くに住まいを建てた三井(みい)一族の代々の供養施設とみられています。 山口県内で、つくられた年がわかる最も古い五輪塔として歴史上貴重です。また、つくった人との関係が考えられるとてもめずらしい歴史資料としても重要です。 |