文化財名称 | おおいたやまたたらせいてついせき 大板山たたら製鉄遺跡 | 指定 | 国指定 |
市町 | 萩市 | 区分 | 記念物 | 時代 | 江戸時代 |
一般向け 説明 | 大板山たたら製鉄遺跡は、萩市中心部から東方の内陸部、大井川の支流山ノ口川の最上流部の平坦地に所在する製鉄遺跡である。ここでの操業は、宝暦年間(1751~1764)、文化・文政期の10年間(1812~1822)、幕末の3期が知られる。とりわけ第3期にあたる幕末の操業では、萩藩最初の洋式軍艦「丙辰丸」を建造するに際して、船材の原料である鉄を供給しており、日本の近代化とも関わりの深い遺跡である。 遺跡は川の両岸にあり、墓地・人足小屋・元小屋(事務所)・砂鉄掛取場(砂鉄の集積場)・鉄池(かないけ=鉄塊の冷却場)・高殿(製鉄炉)・鍛冶場(かじば)などの施設の跡があった。このうち、墓地・人足小屋はダム建設により水没しているが、たたら製鉄の主要施設はほぼ完全に残っており、その規模も県内では最大である。たたら製鉄の技術や幕末の長州藩の動向を知るうえで貴重な遺跡である。 たたら製鉄遺跡はこのほか、阿武町の白須たたら製鉄遺跡が国指定史跡となっている。 |
小学生向け 説明 | 大板山たたら製鉄遺跡は、江戸時代の製鉄所の跡です。 記録から、宝暦年間(1751~1764年)、文化・文政期の10年間(1812~1822年)と幕末につかわれていたことがわかっています。 ここにはたたら製鉄に関連する遺跡がほぼ完全に残っており、その規模も県内では最大です。加えて、萩藩が幕末に洋式軍艦を建造する際に必要な鉄を供給しています。たたら製鉄の技術を知る上でも、幕末の萩藩の動きを知る上でも貴重な遺跡です。 |