一般向け 説明 | 旧福元家住宅主屋は、アメリカのサンフランシスコに移民し、その後貿易事業で財を成した福元長右衛門が、帰国後の大正15年(1923)に自邸として建設したものである。 木造二階建、入母屋造の桟瓦葺。外観は和風だが、内部意匠には、欄間の彫刻等の日本の伝統的な意匠が施される一方、洋室の天井や、階段の手摺りの意匠等は西洋趣味が読み取れ、和洋折衷である。また、アメリカから持ち帰ったオーブン等の台所設備、洗面器等の衛生設備、井戸から風呂、台所へ給水を行う水道設備を備える。 大正期の住宅の優れた意匠が随所に残ると同時に、移民生活者が持ち帰った快適な生活を求める生活文化の様子も伺うことの出来る貴重な住宅である。 |