一般向け 説明 | 今八幡宮は山口市八幡馬場に鎮座の古社である。本殿は三間社流造りで、桁行6.28m、梁間6.11m。正面の階段の上に向拝が付いている。屋根はこけら葺き。内陣の柱は円柱。外陣(げじん)、向拝は角柱である。内陣正面の三間および側面前方一間に両開きの扉がついている。外陣は両側面は引違いの板戸。正面三間は、しきみ?戸建である。正面に木階があり、本殿の周囲には後方をのぞき、三方に縁がつく。内陣外陣の周囲には十数個の蛙股(かえるまた)があり、ぼたんのような植物や、雲と日月、水と魚などの彫刻がある。この蛙股の形や彫刻手法は室町時代中期の雰囲気を伝えている。本殿は手法が雄建で、彫刻なども優秀で、室町時代の特色をよく示している。建立年代は室町時代中期、15世紀末頃と考えられる。 |