一般向け 説明 | 古熊神社は山口市古熊に鎮座の社で、桁行三間(5.67m)、梁二間(4.13m)、檜皮葺き、三間社入母屋造りの本殿である。社伝によると、大内弘世が14世紀後半に、京都の北野神社から神霊を迎え、山口の北野小路に祀ったのが創始であるという。その後、東山の麓御石の森に移ったが、1618年(元和4)に毛利秀就が現在の地に社殿を移したという。本殿内部の玉殿の板に、天文16年(1547)の墨書があるので、本殿もこの時の新築と見る説もあるが、構造手法、また蛙股の形式から、天文年間よりも少し古い時代、室町時代中頃の建造と見る説もある。本殿正面に三つの蛙股(かえるまた)があり、梅・竹・松が彫られているが、建築の装飾に松竹梅が用いられたものとして、全国的に見て一番古いものである。屋根が入母屋であることは神殿としては珍しい。 |