一般向け 説明 | 山口市水の上町洞春寺境内にある。前後に控え柱のある桁行7.27m、梁間3.35mの四脚門で、屋根は切妻の桧皮(ひわだ)葺きである。この門の建立された年代ははっきりしないが、この門は室町時代初期にこの地に創建された国清寺のものである。国清寺は大内盛見が1400年(応永7)頃に開基となって建てた寺であるが、山門もその頃のものであろう。国清寺は江戸時代に常栄寺となり、二回大火で焼失しているが、山門は離れていたので残ったのであろう。柱上の組物や梁、束など材料の一部は江戸時代の修理のものがあるが、形式・手法には室町時代の特徴が表れている。とくに鼻貫頭、彫刻のない板蛙股、反りの強い垂木など、室町時代の雰囲気が見られる。山門は近年解体修理されて桟瓦葺きの屋根は桧皮(ひわだ)葺きに復元されて美しくなった。 |