文化財名称 | はやかわけじゅうたく(やまぐちけんながとしかよい) 早川家住宅(山口県長門市通) | 指定 | 国指定 |
市町 | 長門市 | 区分 | 重要文化財 | 時代 | 江戸時代 |
一般向け 説明 | 長門市通にある土蔵造り、桁行13.4m、梁間11.6mの一部二階建て、南の妻は入母屋、北は切妻造りで、本瓦葺きの住宅建築である。全面に短い庇(ひさし)を付け、背面は下屋二間を葺き下ろしとしている。長門の通浦は日本海岸にある青海島の漁港で、江戸時代には捕鯨が盛んであった。早川家はこの地の網頭をつとめた家柄で、住宅は海岸線に沿ったせまい道路に東面して建ち、背後はすぐ浜につづいている。この屋敷地はもと廻船業を営んでいた黒川氏のもので、天明の大火で類焼した早川氏が買い取って移り住んだと伝えられ、この住宅は様式手法からみて18世紀後半の建築とおもわれる。町屋に似た平面をもち、北方二間余りを通り土間とし、上手床上部は2列に3室づつが縦に配されている。床上部のうち上手の3室は面皮(めんかわ)の長押(なげし)を用い、奥座敷には床、違棚を備える。奥座敷の次は一間通りの仏間であって造り付けの仏壇を備えている。意匠には豪放なところがあって漁師の住宅にふさわしい雰囲気をもっている。この住宅は比較的保存も良く、全国的にも数少ない漁家の遺例として貴重である。 |
小学生向け 説明 | この住宅は、長門市にあります。長門の通浦は、日本海岸にある青海島の漁港で、江戸時代には捕鯨が盛んでした。早川家は、この地の網頭をつとめた家柄です。住宅は、海岸に沿ったせまい道路に面して建ち、背後はすぐ浜につづいています。住宅は様式手法からみて、18世紀後半の建築とおもわれます。 土蔵造りの家で、全国的にも数少ない漁家を代表する建物として重要です。 |