一般向け 説明 | 向津具(むかつぐ)半島先端にある油谷(ゆや)島の南西部、油谷島の沖約100mにある。満潮時以外は歩いて渡れる。周囲約500m、高さ約30mの小島で、島全体が約850万年前に噴出した火山岩の一種の玄武岩からなる。玄武岩は赤みがかった灰色で、黒褐色の小さな斑晶が多い。 ほぼ同じ方向の割れ目、いわゆる節理(せつり)があり、全体として、柱状の岩(岩柱)が集まっているように見える。一つの岩柱の大きさは、幅が35~45cmで、断面は四角から六角である。岩柱は直立したもの、傾いたもの、横になったもの、曲がったものなどあって変化に富んでおり、海上からの眺めが美しい。灯台の西から崖下を眺めると、10数mの範囲で、節理によってできた岩柱の断面が、蜂の巣のような形をしているのが観察される。 岩柱の重なり方が、俵を横にまたは縦に積み重ねたよう見えることから、俵島と呼ぶようになったと伝えられている。 |