一般向け 説明 | 中国山地の最西端、下関市豊田町と下関市豊北町の境にある標高616mの山。山頂からの眺めは雄大で、北は油谷(ゆや)湾・向津具(むかつぐ)半島、その向こうに日本海が見える。西は響灘・玄界灘、南は瀬戸内海をへだてて九州までも展望することができる。指定地域面積11ha。 山中は植物が豊富で、88科263種以上に及ぶ。樹林はアカガシの群落で、コジイ・イスノキ・サカキ・シキミなどが群生し、スギ・ヒノキ・シイなどの老大樹がうっそうと茂っている。中でも、七合目付近の東側にある狗留孫山修禅寺(しゅぜんじ)の参道には、径1m以上の見事な杉の並木があり、この寺の長い歴史を物語っている。本堂横の一本杉は樹齢1000年を数える巨木で、周囲10m余、高さ40mに達し、県下有数の大木である。 狗留孫山は御嶽(おたけ)とも呼ばれ、7合目付近東側に、807年(大同2)に開かれた真言宗の古刹、狗留孫山修禅寺がある。古来、御嶽参り、狗留孫山参りの参詣がある。 |