一般向け 説明 | 山口県と島根県との県境にまたがる県下最高峰の寂地山(標高1337m)に源を発する宇佐川の上流の犬戻峡(いぬもどしきょう)と、龍が岳に源をもつ龍が岳峡(りゅうがだけきょう)の二つをまとめて寂地峡という。 犬戻峡は、長さ約3.5kmにわたって滝と深い淵が連続しており、渓流と川底の岩石が周囲の樹木に溶け込んで変化に富んでいる。 龍が岳峡は、長さ約1km、上流の龍頭ノ滝から末尾の龍尾ノ滝まで七つの滝が、花こう岩を深くけずり込んで連続し、滝の落差の合計は90mに達する。 動植物も豊富で、山すその近くでは、ウラジロガシ、モミ、ツガ、サカキなどを主としており、山頂近くでは、ブナ林となっている。山頂部の原始林には、ツキノワグマ、モモンガ、ムササビ、コノハズク、コガラほか50種以上の鳥獣類が生息し、昆虫類も非常に豊富である。 |