一般向け 説明 | 広くは美祢市に分布する石灰岩台地を秋吉台というが、そのうち、厚東川の東の台地のうち1269haを特別天然記念物に指定。日本で最も広いカルスト地形(石灰岩地域の特有の地形)ができている地域として有名で、台状にはカレンフェルト(石灰岩柱が多くある台地)、ドリーネ(台上のすり鉢状のくぼ地)、ウバーレ(ドリーネが二つ以上くっついて大きくなったもの)などがあり、地下には多くの石灰洞ができている。 石灰岩には、当時の海に生息していたボウスイチュウ、サンゴなどが化石として含まれている。石灰岩の下には溶岩や火山噴出物がある。秋吉台が約三億年前から数千万年かけて海底火山の頂上にサンゴ礁として形成された証である。化石の研究から秋吉台で大規模な地層の逆転が認められており、日本列島の生い立ちを知るうえにも重要な地域である。毎年2月に山焼きが行われ、台上の石灰岩の様子をよく観察することができる。 |