一般向け 説明 | クスの森は、下関市豊浦町川棚の立石山(標高205m)の北のふもとにあるクスノキの巨木で、一株であるが、大きな枝を四方に広げ、まるで「森」のように見えるため、この名前がつけられた。目の高さの幹周り9.5m、高さ21m。十八本の枝を四方に伸ばし、そのうち最長のものは27mに達している。 クスノキは本州、四国、九州、台湾など各地に自生する。ときには大木となり、老齢のものも見られる。樹皮は縦に割れ目を生じる。葉は滑らかで、光沢があり、さきを破るとよい香りがする。 小野のクス、クスの森霊馬神、馬神とも呼んでいる。戦国時代、雲雀毛の名馬が大内義隆に献納されたが、義隆は陶氏の乱に遭い、この名馬もこの地で命運を共にしたという。この馬の霊を慰め鎮めるため、このクスの大木をまつることになったという。 |