一般向け 説明 | 萩市笠山の東のふもとにあり、大池(面積8,646㎡)、小池(1,553㎡)、奥の池(321㎡)からなる。昔、島であった笠山と本土の間に砂が積もり、海の一部がせき止められてできた海跡湖(かいせきこ)である。岸の一部は大きな溶岩の塊でできていて、溶岩の塊のすき間を通して海水が出入りする塩水の池。以前は、潮の干満の影響を受けて、池の水面が上下していた。 池は最も深い所でも深さ4.5mに過ぎず、池中には、近海に産するマダイ、クロダイ、メジナ、スズキ、シマイサキ、ボラなどが生息し、ここで繁殖する種類もある。魚の中には同じ類が集まって回遊するものもあり、岸から餌を投げると魚が寄ってくる。池に海産魚類が生息していることで、天然記念物に指定されている。なお、奥の池の近くには風穴があり、溶岩の塊のすき間から涼しい風を吹き出している。 ここには、暖地性の海生昆虫であるシオアメンボが生息しており、現在知られているシオアメンボの分布の北限である。 |