一般向け 説明 | スギはスギ科の常緑針葉高木。平川の大スギは、山口市吉田、高倉山の平清水八幡宮社有地にある巨木。うっそうとした雑木林の中にあり、遠方からはその頭部だけが見える。 離れて見ると一株のように見えるが、実際は数株がくっついている。根元の周囲は10.5m、目の高さの幹周り8.5m、高さは約35m。地上約4mで大きな枝が十数条に分かれ、直立するものが三枝ある。他の十数枝は四方に伸びており、西方に伸びる枝が特に大きい。 スギは東北地方から九州の屋久島まで広く自生する。比較的湿潤を好み、幹は直立し、高さ40mに達する。社寺では神木としてまつられていることも多い。 日本海側のスギは幹の下部から枝分かれし、太平洋側のスギはまっすぐ伸びて上部で分かれるという特徴がある。平川の大杉は幹の下部から枝分かれしていて、日本海側の特徴を示していて、大きさだけでなく、樹形にも価値のある巨木である。 平成11年9月24日に山口県に上陸した台風18号により主要な枝の多くが折れるなど重大な被害を受けたが、ただちに折れた枝の処理、土壌改良などの措置を講じて樹勢回復に努めている。 |