一般向け 説明 | シンパクはヒノキ科の常緑中高木、イブキやビャクシンなどともいう。法泉寺は応永年間(1394~1427)頃に大内氏が建立した寺で、大内氏滅亡後は廃絶した。 このシンパクは山口市滝町、五十鈴川右岸のスギ林中にある。三本が接しているように見えるが、実際には一本のシンパクが根元から三本の幹を伸ばしている。根元の総周囲は9.4mに及ぶ。北の幹は直立して主幹のように見え、根元の周囲3.8m、目の高さの幹周り3.3m、高さ13mである。南の幹は南方に傾き、根元の周囲3.1m、目の高さの幹周り2.2mである。西の幹は根元が折れて著しく傾いていて、2000年(平成12)11月現在、芽生えは全くない。全体として樹勢はやや衰えている。 シンパクは本州、四国、九州に分布し、ときには高さ18m、幹の周囲は6mに達する。この木は、法泉寺の山門の側に植えたものといわれ、現在でもこの地は「山門の壇」と呼ばれている。 |