一般向け 説明 | ここの「ウ」はウミウで、ウ科の水鳥。壁島は下関市豊北町和久の北北西約 700mの海上にある東西に長く連なる岩礁(がんしょう)で、花こう岩でできている。最も高いところは海面上50mに達する。満潮のときは、およそ十個の岩礁に分かれるが、干潮のときは一つにつながる。 壁島には、毎年十一月下旬より翌年の三月下旬にかけて、数千羽のウミウが渡来し、群をなして生息する。日中は響灘、日本海西部、関門海峡付近まで飛んでいき、海で潜って魚類などの餌を採る。夕方になると島に帰り、断崖を休憩場所やネグラとして利用する。 島にはウの糞(グアノ)が堆積しており、遠くから見ると白壁のように見える。最も高い岩礁の色は特に白くなっている。グアノは燐酸(りんさん)肥料として使われている。 ウミウは、う飼いの「ウ」として使われる鳥。くちばしは長く細い円筒形で、首が長い。夏に北方で繁殖し、冬に本州に渡来し越冬する。 |