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文化財の概要コンテンツ

文化財名称やまぐちげんじぼたるはっせいち
山口ゲンジボタル発生地
指定国指定
市町山口市区分記念物時代
一般向け
説明
  ゲンジボタルはわが国では最大のホタルで、体長は12~18mm、黒色でさらに黒色毛でおおわれている。幼虫は清流に住み、カワニナなどを食する。山口は古くからゲンジボタルが群生することで有名であり、無数のホタルが盆地内の河川、沼沢、堤塘、草むら、庭園、樹木等の至る所に集まり、空中を飛翔していた。5月末より6月上旬の無風の暖かなる夜、雌を追う雄の群れは、他の雄の群れと衝突して、草むら又は水田中に落ちたり、河流中に落ちて流されることもあり、これを蛍合戦と呼んでいた。蛍合戦は一夜に数百回行われることもあり、山口は蛍合戦の名所として知られていた。
 大内氏の時代より、山口では旧暦四月二十日(五月末、六月初め)を蛍合戦日と云い、蛍の縁日として、この夜に限り蛍狩りをするものが無かったばかりでなく、かごに飼っているホタルを逃がす風習があったという。
昭和7年、営業用にゲンジボタルを乱獲する者が現れたため、急遽、天然記念物に仮指定し捕獲を禁止した。昭和10年に正式に天然記念物に指定された。
 山口市後河原の一の坂川では、1971年(昭和46)の改修の際、ホタルの羽化に支障のないよう岸辺に水生植物を植えるなど、ホタルを保護するための工法がとられた。これにより、毎年多数のホタルが観察できるが、実際には養殖した多数の幼虫を放流しており、ホタルが自然に増殖できる環境づくりをどのようにするかが今後の重要な課題である。
小学生向け
説明
  ゲンジボタルは体長は12~18mmの日本で最大のホタルです。幼虫は人家に近い川に住み、カワニナなどを食べています。春から初夏に、陸地にあがって蛹(さなぎ)になり、羽化して飛べるようになります。山口は古くからゲンジボタルの名所として有名で、たくさんのホタルが川のまわりに集まり、空中を飛び回っていました。
  大内氏の時代より、山口では旧暦四月二十日(五月末、六月初め)を蛍の縁日として、この夜に限り蛍狩りをやめ、かごに飼っているホタルを逃がす風習があったといわれています。
山口市の一の坂川は、1971年(昭和46)に改修するとき、ホタルの生育にさしさわりのないよう岸辺に水生植物を植えるなどして、ホタルを保護するための工事が行われました。しかし、毎年一の坂川で多くのホタルが見られるのは、地元のひとたちが育てた幼虫を放流しているからです。自然にホタルが住める川づくりがこれからの大きな課題です。
画像<山口ゲンジボタル発生地>縮小画像(オリジナル画像表示リンク)

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