一般向け 説明 | 島根県と山口県でかなり古くから飼育されてきた中型の鶏である。現在県内では、山口・防府・徳山の三市及びその付近の町村だけで飼育されている。 標準体重は成鶏の雄で3.3kg、雌で2.3kg。羽色は全身金属光沢をもつ緑紫黒色、純粋種は目、足、爪、もすべて黒色である。とさか及び耳たぶは赤色、足は暗い鉛色である。鳴き声は普通7~8秒続き、中には10秒に達するものもある。 長鳴性のあることや尾羽が長く伸びる形質をもっていることから、小国鶏(京都府・三重県・滋賀県を生息地とする国指定天然記念物)の系統であるとされるが、その成立過程はよくわかっていない。白柏、赤柏と呼ばれる近縁の鶏も飼育されたが、ほとんど姿を消したらしい。黒柏鶏は、現在、防府市大崎の玉祖神社内で飼育されており、境内には黒柏発祥の地の顕彰碑がある。 |