一般向け 説明 | ソテツ科の常緑樹。法林寺は下関市吉母漁港から北約2.5kmにある。ソテツは本堂前の左右にニ株あり、どちらも雌樹で、それぞれ幹が枝分かれした珍しい形の巨木である。 向かって左側の株は、根元の周囲2.86m、目の高さの幹周り1.65m、地上1.82mのところで7本の枝に分かれて、枝張りは12.8mである。右側の株の大きさなどは左側のものとよく似ていて、七本の枝に分かれている。この七本の枝の「七」というのは、仏教の聖数にちなむもので、人工的に手を加えて七本にしたものと考えられる。 ソテツは雌雄が別株で六月ごろ茎の先端に開花する。雄花は円柱形で直立してつき、雌花は多数の雌しべが球状に集まる。種子は十一月~十二月に成熟し、赤色で、大きさは2~4cmである。九州南部、琉球、中国南部に自生する。法林寺は1521年(大元1)の創立で、1736年(元文1)に現在地に移転した。ソテツもその際移植されたという。 |