一般向け 説明 | モッコクはツバキ科、常緑の小高木。三恵寺は、下関市豊浦町川棚温泉の北東約1.5kmの山中にある。生育地は三恵寺観音堂からさらに山路を登ったところ、標高194mの城山の頂上東北である。付近には未風化の花こう岩塊が露出しており、雑木やシダ類が密生する。 モッコクはシイなどの広葉樹と混生し、最大のものは根元の周囲約3m、高さ約9m、根元付近で三つの枝に分かれる。木の頂は風の影響を受けるためか、東側に傾いている。 モッコクは、日本から南はフィリッピンにかけて広く分布する広葉樹で、海に近い暖地に多く自生するが、庭木として人家の庭にも植えられている。県下では萩市大井や周南市福川にも巨木が見られる。 三恵寺には、この寺を再興した意雲(いうん)和尚と中国金山寺にちなむ「国見のモッコク」、「国見台」の伝説がある。 |