一般向け 説明 | 下関市綾羅木郷の台地にある綾羅木郷遺跡から出土したもので、弥生時代前期~中期の土器・石器・装身具・骨角器・金属器からなる。土器(2014点)の内、かめ(800点)やつぼ(794点)は大型のものが多い。土製品には土錘、紡錘車(糸つむぎ器具)、卵形の土笛(2)がある。土笛は日本で最初の発見であり復元して演奏された。石器(約1200点)も多く、農具(石斧、片刃石器、石かま)、武具(石の矢じり)、漁具(石のおもり)、装身具(勾玉、管玉)などがある。金属器(10点)には、やりがんな、鎌、刀子などがある。 綾羅木郷遺跡は弥生時代、特に前期における西日本特有の遺跡であり、その出土品は同時期における文化複合の様子を推定するうえで欠くことのできない資料である。 |