一般向け 説明 | 久賀の石風呂の構造は、地元の花崗岩石を積み上げて石室を築き、内部は粘土で厚く塗り、土間はたたき固めになっている。石室の大きさは、幅5.4m、奥行4.6m、高さ2.5m、一度に17人入れるこの地方では最大規模のものとして知られ、木造瓦葺きの建物のなかにあり、瀬戸内沿岸の石風呂の代表的なものとされている。 石室内で小枝を燃やして石を焼き、海藻に海水をかけて中にしき、蒸気浴をするサウナ方式で、中が高温になるので、むしろに水を浸してかぶって室に入ったとのことである。 石風呂には、薬師堂があり、薬師如来の信仰とも結びつき、庵主が管理人で入浴料をとったとのことで、「地下上申」によると石風呂石という小物成(藩政時代の雑税)がかけられていたことや入浴銭が石風呂の修理費に充てられていた記事も見える。 |