一般向け 説明 | 赤崎神社は、長門市深川の赤崎山(20m) の中腹の谷筋にある。 谷筋の馬蹄形の地形を利用して、神殿正面の歌舞伎舞台小屋、すり鉢状の床の踊り場、踊り場を囲む、斜面の階段状の観客席のある半円形の野外劇場である。この観客席を桝形に区切って使用されたものが楽桟敷である。 楽桟敷は、1596年(慶長元年)この地方に牛馬の病気が大流行し、多くの牛馬が死んだ際、赤崎神社の守護神への平癒祈願に当たって、民俗芸能の七楽(楽踊5、南条踊、三番叟)が奉納されることになり、その観客桟敷として作られたものである。 この桟敷は所有者が決まっており、石積みのスタンドの高桟敷(130)と夜の踊りだけを観覧する平桟敷が代々子孫に伝えられていたが、1963年(昭和38)国指定になって以後、桟敷は市所有となり、個人所有はなくなった。 |