一般向け 説明 | 7月下旬の吉日に行われる住吉神社の夏大祭の「御祭事始め」に神社の拝殿で、また、8月3日のご神幸祭に、町中の指定された場所で演じられる御座船唄。毛利藩の御座船唄として、藩主乗船の際や新造藩船の進水などの時に、それを祝って演唱された。その後、1659年(万治2)に、住吉神社が勧請され、その御神幸にあたって、藩庁から、藩主の御座船を模した山車「お船」を寄進して、その船上で「お船謡」を演唱するのが慣習となった。しかし、藩政時代には、一般には演唱が許されず、藩の世襲的な役職である「お船謡舸子組」の家柄の者のみに限られていた。明治以後は、藩との関係を離れ、神幸祭の行事のうち、「お船」に関することだけは、浜崎在住の実力ある魚問屋が主催する住吉神社所管の祭祀行事となった。 |