一般向け 説明 | 毎年、田植え終了後の半夏(7月2~3日頃)の翌日に行われる「虫送り」の行事。歌詞を伴わない風流踊りの「楽打ち」と言われるものの一つで、江戸時代には、大島宰判の保護の下で、屋代とともに、生産を増やすことを目的とする行事として奨励されていた。現在行われている「なむでん踊り」は、神屋寺7代・大本祐厚大和尚によって始められたと伝えられているが、これは、古くから行われていた「虫送り」の行事が、勘場(代官が勤める藩の役所)の行事として取り上げられるようになった時期に当たっていると考えられている。風流系のものには、歌詞を伴うものと伴わないものとがあるが、「虫送り」のものは、歌詞よりも、鐘や太鼓の激しい音の響きによって悪虫悪霊を追い払う方がよいと考えられたものである。雨乞いの豊年踊りなどには、歌詞を伴うものが多い。 |