一般向け 説明 | 防府市国分寺の本尊薬師如来の四囲に安置されている。各像ともヒノキ材の一木造り。忿怒(ふんぬ)の形態で、甲冑に身をかため、手に武器をとり、足下に邪鬼(じゃき)を踏んでいる。平安時代中期の作であろう。像高は持国天210cm、増長天213cm、広目天206cm、多聞天203cmである。持国天・増長天の両像は、邪鬼をふくめて一木彫成である。各像とも2mを超え、堂々として充実した体躯である。刀法は精緻で鋭い。腰のひねり、手の配りなど動きに富んでいて生彩をはなち、豪快である。広目天・多聞天像は布張り漆地、持国天・増長天は胡粉地である。 四天王の遺品は全国的にかなりあるが、そのなかでも、当寺の四天王は年代の古いものに属す。 |