一般向け 説明 | 山口市洞春寺に蔵されている。ヒノキ材の寄木造りで、総高は94.6cm。室町時代の作である。円頂(えんちょう)で法衣を着し、袈裟(けさ)をかける。両手はひざの上で重ね、各第一指の先をつけ、禅定印をむすんでいる。彩色は残っているが後補のものである。大内持盛は義弘の子である。盛見の戦死後、持盛は兄の持世と家をつぐ争いをし、長門でうち破った。そうして九州の小弐氏と手をにぎり、豊前から長府に入った。一方石見に入り兵を募っていた持世は、勢力を回復して長府に迫った。持盛は九州に逃げたが、ついに豊前篠崎で戦死をした。この持盛の菩提寺が観音寺である。それでこの像は観音寺開基の像として造られたのである。 |