一般向け 説明 | 毛利輝元が豊臣秀吉から拝領したと伝えられる唐織りの能衣装。 身丈(襟の付け根から裾まで)145.0㎝、裄(背中の中心から手首まで)61.0㎝。 表は、左右の身頃(襟と袖を除いた部分)をそれぞれ紅と萌黄を縦糸とした三枚重ねの綾織りの布地に、白と紅を主体として、萌黄・藍・紫・鉄色の横糸を使って山道(稲妻形)の地文を描き、菊桐文(菊と桐紋を一段おきに互い違いに配した繰り返し文様)を織り出している。 背中の中心から左右違った配色の文様になっているので「片身替」と呼ばれ、この衣裳を身につけた人が右向きになったときと左向きになったときとでは違った衣裳を着ているように見えることになる。裏は紅の平絹で袷仕立てとなっている。 豪華絢爛な桃山時代の特色をよく示している。 |