文化財名称 | くろうるしやはずざねあさぎいとすがけおどしはらあて 黒漆矢筈札浅葱糸素懸威腹当 | 指定 | 県指定 |
市町 | 岩国市 | 区分 | 有形文化財 | 時代 | 室町時代 |
一般向け 説明 | 胴の高さ25.8㎝、胴廻り69.2㎝、草摺(くさずり=胴の下にさがっていて、足の太股を守る部分)の高さ12.7㎝の腹巻よりも簡略化された下級士卒用の防具。小札(こざね)は、黒漆塗りの革で包まれた矢筈札(やはずざね=弓の弦をうける矢の上端の形をした札)で、浅黄色の糸で威し(小札を横長に綴ったものを上下につなぐこと)ている。草摺の中2段と左右の1段は、糸目を粗くして所々に二筋ずつ並べて綴る素懸威となっている。 室町時代末期に作られたこの種類の腹当は、下級士卒用に大量に生産されるため、かえって残っているものは少なく貴重である。 |
小学生向け 説明 | 腹巻よりも簡単に作られた鎧(よろい)の一種で、胸と腹の部分だけをかぶって身を守るものです。 矢の、弓の弦をうける上端の部分と同じ形をした矢筈札と、浅黄色の糸などで作られています。 腹当の残っているものは少なく、室町時代の終わりごろに作られた貴重なものです。 |