文化財名称 | てつさびじじゅうにけんそうふくりんすじかぶとばち 鉄錆地十二間総覆輪筋兜鉢 | 指定 | 県指定 |
市町 | 岩国市 | 区分 | 有形文化財 | 時代 | 室町時代 |
一般向け 説明 | 高さ13.2㎝、径は、前後が22.9㎝で、左右が19.6㎝で、12枚の台形の鉄板に錆漆を塗り、はぎ合わせの部分を金属で覆って筋状にした阿古陀形(あこだなり)という形式をした楕円形の兜鉢。頭頂部の八幡座は、金メッキの魚子地(ななこじ=粟粒を並べたように細かい粒を突起させたもの)に、唐草彫りの円座に裏菊の透かし彫りなどをした4重になっていて、中央の穴が極めて小さい。篠垂という細い筋金が、前に3条と後ろに2条据えられ、腰には神社等に見られる斎垣(いがき)がめぐらされている。眉庇(まびさし)はやや前に出る伏せ眉庇である。室町時代末期の特色が著しく表れている。 |
小学生向け 説明 | 錆漆をぬった鉄板のはぎ合わせ部分を、金属でおおって筋状にしており、楕円形の形をした阿古陀(あこだ)形という形式の兜鉢です。この兜鉢には、やや前に出る日よけの小さなひさしが付いており、室町時代終わりごろの特色がよく表れています。 |