一般向け 説明 | アラカシはブナ科の常緑高木。このアラカシは、県セミナーパークの南南西約2km、山口市秋穂二島の大里、栄泰寺(えいたいじ)境内の本堂前にある。根元の周囲約5m、目の高さの幹周り4m、高さ14mの巨木である。地上約4mのところから大枝を出し、さらに4m上で二つに分かれている。この三本の枝はさらに多くの枝を出し、全体として整った樹冠を形成する。枝張りは東西約20m、南北約16mに達し、地上に迫る枝先もある。下枝に多少枯れた部分があるが、樹勢は旺盛である。 アラカシは本州(福島県以南)、四国、九州、沖縄などアジア南東部の暖帯の山野に自生する。カシ類は、イチイカシ、シラカシ、ウラジロカシ、アカカシなどあるが、多くのカシ類に比べてアラカシは最も普通の樹種でありながら大樹は少ない。 この木の周囲を息をとめて三度回れば、願いがかなうという伝説がある。 |