一般向け 説明 | シダレザクラは枝の垂れ下がるサクラ。この木は下関市豊北町滝部の中心部から南方約3km、民家の庭先にある巨木で、土地ではイトザクラと呼ぶがシダレザクラの方がよい。この種は枝が上向するエドヒガンの一種で、巨木は美祢市西円寺にもあったが枯れた。 樹齢約400年という老木で、根元の周囲約3.0m、目の高さの幹周り2.0m、高さ約8m。地上約4mで大きな枝三つに分かれ、上へ2m、東へ 8.5m、北へ7.5m伸びている。東の枝は先端部が折れているものの樹勢は旺盛で、垂れた枝は長いところで約6mある。上と北の枝には一部に枯れた枝もある。根元に一部空洞があり、根元近くの幹には、ノキシノブやコケ類がついており、県内ではまれに見る大木である。四月初旬にうす紅色の花をつけ、花見客も多い。伝説では、大内氏の浪人中山弾正手植えの桜で、禅正は髪をそり浄西と名乗り、この地方の真宗の寺院を開いたといわれている。 平成13年の調査時には、病害虫により樹勢がかなり弱っており、緊急に害虫防除等の措置を講じた。腐食した支幹もあり、抜本的な樹勢回復措置を検討中である。 |