一般向け 説明 | イヌマキはマキ科の常緑針葉高木。この巨木は岩国市通津、鉾(ほこ)八幡宮の末社である大歳神社の境内地にある。周囲をハス田で囲まれた平坦地で、自然のままよく保存されている。 イヌマキは、目の高さの幹周り3.8m、高さ約16m、雄樹の巨木である。樹幹は縦に溝ができていて、その断面は凹凸になっている。樹勢は旺盛で枝を広く四方に張り、樹姿は整っている。樹齢は350年といわれるが明らかでない。単木としては県下最大である。 この木には、中国原産のノウゼンカズラの大きな茎が数本よじのぼっており、大形朱色の花をつける。茎の周囲は大きいものは60cmに及び、このような茎の大きいものは珍しい。 イヌマキは、関東南部以西の太平洋岸の暖地、山林内や緩い傾斜地に生育する。 鉾八幡宮は859年(貞観1)、豊前国宇佐八幡宮から分霊が迎えられ、1472年(文明4)再興という古社で、地区の氏神である。 |