一般向け 説明 | エンジュはマメ科の落葉高木。吉香公園は岩国市横山にあり、江戸時代の270年間、吉川氏の館があり、岩国藩の役所が置かれた所である。1885年(明治18)吉川家の先祖をまつる吉香神社が移されたとき、その境内及び付属地として整備されたのが起こりである。 このエンジュの巨木は、吉香神社の本殿右横にあり、高さ約25m、地上2.5mの周囲は 3.3mある。幹は地上約3mのところでニ支幹となり、それぞれ2.2mと2mある。樹皮は濃い灰色で、多くの縦のさけ目がある。幹に損傷もなく樹幹もよく整っており、樹勢も旺盛である。 エンジュは、中国北部原産で、古く日本に伝来し、現在北海道、本州、四国、九州と日本各地に分布する。夏季に黄白色の豆花を開花させる。寒さに強いため北半球の各地の公園や街路に植えられているが、このような大樹は珍しい。 |