文化財名称 | けんぽんちゃくしょくにおうきょうまんだらず 絹本著色仁王経曼荼羅図 | 指定 | 国指定 |
市町 | 山口市 | 区分 | 重要文化財 | 時代 | 鎌倉時代 |
一般向け 説明 | 豊田町神上寺の所有で、現在は山口県立山口博物館に寄託されている。 掛幅装で表装は紺地雲龍紋金襴である。寸法は縦148.0cm、横118.3cm。 仁王経曼荼羅は、仁王経法の本尊として縣用され、810年(弘仁1)に高雄山寺で修されて以来、息災、増益のために盛んに行われた。不動明王を中心に、第二院には不動明王を除く四大明王(降三世・軍茶利・大威徳・金剛夜叉)。外院に四摂、四内供養の諸菩薩および諸菩薩および四天王等八天をめぐらす。不動明王は瑟々座に坐し、左手に八幅輪宝をとるのを異色とする。描写は的確であり、彩色も豊かである。制作は鎌倉時代、13世紀後半頃であろう。 神上寺は古刹で、もと崋山山頂にあって、多くの坊を抱えていたが、1322年(元亨2)現在地に移って、豊上山神上寺と称するようになったという。平安時代以来勅願所として尊崇を集めたと伝える。 |
小学生向け 説明 | 曼荼羅図(まんだらず)とは、たくさんの仏を一定の方式にもとづいて並べて描いたものです。仁王経曼荼羅は、810年(弘仁1)に空海が国家平安のために修して以来、息災、増益のために盛んにつかわれました。 本図は豊田町の神上寺に伝えられたものです。つくられたのは鎌倉時代後半と考えられています。画の寸法は、たて148cm、横118cmです。 |