文化財名称 | しほんたんさいぼくぎゅうず せっしゅうひつ (ぼくどう) 紙本淡彩牧牛図 雪舟筆 (牧童) | 指定 | 国指定 |
市町 | 山口市 | 区分 | 重要文化財 | 時代 | 室町時代 |
一般向け 説明 | 山口県立美術館に所蔵されている。 掛軸装で、本紙の寸法は縦31.5cm、横33.5cmである。 雪舟には小さい紙を団扇形に区切り、その中に中国宋の大家たちの絵を模したものがいくつかある。すべて団扇内に雪舟と落款を入れ、その外縁に模した画家名を記入するという形をとっている。 山口県立美術館にその内の二幅を蔵している。共に李唐の絵を模したもので、水牛が描かれている。1は子を連れた親水牛の背に童子が乗り、笹を手にして牛を急がせる絵である。手前に岩があり、背景は川辺に柳と雑木が大きく描かれている。きわめて牧歌的な絵で詩情がある。 これらの絵は、雪舟が帰朝後、まだ四季山水図(山水長巻)を描くより前、1470年前後のものであろうと考えられる。李唐は1470年前後のものであろうと考えられる。李唐は12世紀前期、宋の徽宗皇帝の画院で活躍し、北宋と南宋の画院をつなぐ画風をもつ画人である。 |
小学生向け 説明 | 雪舟には、小さい紙をうちわの形に切り、その中に中国の絵を模写したものがいくつかあります。すべて雪舟という印を絵の中に入れ、その外に模写した中国の画家の名前を入れるという形をとっています。 山口県立美術館ではそのうちの二幅を所蔵しています。両方とも李唐の絵を模写したもので、水牛が描かれています。これらの絵は、1470年前後の作とおもわれます。寸法はたて32cm、横34cmです。 李唐は12世紀前期、中国が宋という国号だったとき、徽宗(きそう)皇帝の画院で活躍し、北宋と南宋の画院をつなぐ画風をもつ画人です。 |