文化財名称 | しほんたんさいぼくぎゅうず せっしゅうひつ (とが) 紙本淡彩牧牛図 雪舟筆 (渡河) | 指定 | 国指定 |
市町 | 山口市 | 区分 | 重要文化財 | 時代 | 室町時代 |
一般向け 説明 | 山口県立美術館に所蔵されている。 掛軸装で、本紙の寸法は縦31.5cm、横33.5cmである。 山口県立美術館には、李唐を模した牧牛の図が二幅あり、もう一つは二匹の水牛とその背に乗る牧童の図である。これは川を渡る一匹の水牛の背に親子の人物が乗っている図である。背景は川の上流がけぶり、川のなかには芦、岸には竹の一群が繁っている。水の中の水牛の表情も、その背に乗る親子のかたらいも、まことにのどかな雰囲気である。雪舟はこれら中国の大家の絵を、渡明中に手に入れ、または諸所に蔵されているものを見て模写したのであろうが、それは単なる模写でなく、大家の筆意を充分に学びとり、雪舟の絵としてこれが描かれたと考えてよい。団扇外に模した画家名を、中に雪舟の落款を入れたことによってもそれがわかる。雪舟のこれら□古画は1470年頃のものと考えられる。 |
小学生向け 説明 | 山口県立美術館にあります。 寸法はたて31.5cm、横33.5cmです。 山口県立美術館には、雪舟が、李唐の絵を模写した牧牛の図が二幅あります。その一つが、二匹の水牛とその背に乗る牧童の図です。雪舟は、これら中国の大家の絵を、中国に渡っていたときに手に入れたか、またははあちこちに所蔵されているものを見て模写したのであろうとおもわれますが、それは単なる模写ではなくて、大家の意を充分に学びとり、雪舟の絵として描かれたと考えてよいでしょう。うちわの外に模写した絵の画家の名を、中に雪舟の印を入れたことによってもそれがわかります。 雪舟のこれらの画は、1470年頃のものと考えられます。 |