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文化財の概要コンテンツ

文化財名称してんのうずそうきんとびら
四天王図鎗金扉
指定国指定
市町山口市区分重要文化財時代鎌倉時代
一般向け
説明
 山口市吉敷の龍蔵寺の所蔵である。
 扉は縦124cm、横98cm、両開きである。片側に上下に各一枚の板が入っていて、この板に絵がある。ただし向って右側の扉下方の板が欠失しているので、絵のある板は3枚である。板の寸法は縦50cm、横40cm位で、厚さ8mm、下地漆を施した上に表を黒漆、裏を朱漆で仕上げている。この板に鎗金法によって表は天部形立像、裏には花瓶、蓮華、花台が描かれている。鎗金とは漆仕上げをした表面に図様を浅く線刻し、そのくぼみに漆を摺りこみ、刻線上に綿で金箔を押しこむ技法をいい、日本では沈金といっている。天部は持国天、増長天、広目天で多聞天像が欠失している。裏側朱漆には蓮華、花瓶などが描出されているが、下端部に近く、「平江管勝造」という黒漆押印があり、製作地が中国の蘇州であるとわかる。平江は蘇州の古称である。平江は元時代を中心に、鎗金漆工芸の盛んな土地で、今日遺る数少ない鎗金漆工品の例と考えあわせ、本絵扉の製作年代は14世紀初め頃と考えられる。鎗金漆工品の遺例の少ないなかで、このような大きな作品は他に例を見ず、たいへん貴重なものである。
小学生向け
説明
 表を黒漆(うるし)、裏を朱漆で仕上げ、鎗金(そうきん)法によって、表に持国天・広目天・増長天、裏には花瓶・蓮華(れんげ)・花台(かだい)を描いた両開きの扉です。
 仏像か経典(きょうてん)類を納めた大型厨子(ずし)の扉であったと考えられるもので、扉はたて124cm、横98cmです。
 鎗金とは、漆をぬった表面に図様を浅く線刻し、そのくぼみに漆をすりこみ、刻線上に金箔(きんぱく)を押しこむ技法のことです。
 つくられたのは中国の蘇州で、14世紀はじめとおもわれます。
 山口市の龍蔵寺(りゅうぞうじ)にあります。
画像<四天王図鎗金扉>縮小画像(オリジナル画像表示リンク)

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