一般向け 説明 | 山口市清水寺の山門に安置されている。共にヒノキ材の一木造り、内ぐりはほどこさない。眼は水晶を入れた玉眼(ぎょくがん)である。像高は阿形(あぎょう)が188.3cm、吽形(うんぎょう)が196.3cmである。阿形は口を開いて、右手はななめ下にさげて力み、左手には独鈷(どっこ)をもつ。吽形は口を閉じ、右手をひじから前にまげ、手の平を前にして五指を開く。右手は下方にさげてこぶしを作っている。共に両手は肩ではぎつけている。また天衣(てんね)は別材でつくられる。後世のもののように体部に無理な誇張はなく、彫りが深く重量感に富む。制作は南北朝時代とみられる。近年修理がなされ、後補の彩色はのぞかれ、当初の素地仕上げとした。 |