小学生向け 説明 | 柳井市の福楽寺にあります。福楽寺には、旧下野寺の二組の二天王がべつにあり、そちらも県有形文化財となっています。こちらは、旧上野寺の二天王です。 像の高さは、それぞれ153cmで、ヒノキを材とした一木造りです。ともに頭の上から足にいたるまで、一材から彫り出しています。阿形(あぎょう)の邪鬼は後から、吽形(うんぎょう)の邪鬼は当初からのものです。 阿形の足のほぞに「弘安5年」(1282)の銘(めい)が、吽形の足のほぞに「弘安7年」(1284)の銘があり、鎌倉時代につくられたことがわかります。また、つくったのは「仏師木村正智坊」とありますが、この正智坊は、福楽寺にある、旧下野寺の二天王二組をつくった人と同じです。 |