文化財名称 | せんこうぼさつぎょうざぞうかけぼとけ 線刻菩薩形坐像懸仏 | 指定 | 県指定 |
市町 | 下関市 | 区分 | 有形文化財 | 時代 | 鎌倉時代 |
一般向け 説明 | 直径18.3㎝の円形の薄い銅板に、火焔をめぐらす二重円光を負い、蓮台に座った菩薩像が細い線で彫られている懸仏。円板の周囲を幅0.3㎝の輪で覆い、上部2カ所に花鐶座を鋲(びょう)で留めて鐶によって吊り下げるようになっている。鐶座のつくりや花形・覆輪は素朴で、時代的特徴をよく表している。裏面の銘文から、1202年(建仁2)に作られたものであることがわかり、山口県内に知られている懸仏としては、最も古いものである。また、豊田氏8代当主・豊田種隆の存在を実証する唯一の史料でもある。 豊田氏は、藤原道長の兄道隆の子孫といい、道隆4代の孫輔長になって豊田氏を称したという言い伝えがある。 |
小学生向け 説明 | 直径18㎝の丸い形をした薄い銅の板に、火炎を取り囲む二重の光の輪を背負って蓮台に座った菩薩像が、細い線で刻まれている懸仏です。 円板の周囲を幅 0.3㎝の輪で覆って、上部の2カ所で吊り下げるようになっています。 鎌倉時代の1202年に作られたもので、山口県内に知られている懸仏としては最も古いものです。 また、豊田氏八代目当主・豊田種隆がいたことを証明する貴重な資料です。 |