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文化財要録コンテンツ

名称関連文化財名称円光寺古墳出土品
要録名称

円光寺古墳出土品

 環頭大刀柄頭 

 勾玉 

 菅玉 

 耳環 

 刀装金具 

  

指定関連指定区分・種類有形文化財(考古資料)
指定年月日平成4年5月29日
所在地関連所在地

山口県萩市大字江向525の4

(萩博物館)

所有者関連所有者萩市


文化財詳細
制作等の年代又は時代
古墳時代後期

製作者
不明

由来及び沿革
本資料は、萩市大井字下円光寺に所在した円光寺古墳より、昭和4(1929)年、山陰本線の鉄道工事中に出土したものである。発見当時、既に封土は失われており、径30m前後の円墳であったと推定されている(第2・3参照)。現在、古墳の半分以上は鉄道線路の下になっているが、残存部に石室の石材と思われる巨石が露出している。弘津史文の第1報によれば、主体部は内法長3.6mの箱式石棺もしくは竪穴式石室と思われるが、詳細は不明である。なお、出土当時の遺物としては、本資料のほかに鉄鏃50、杯破片、大甕破片などがあったとされるが、現存しない。遺物は個人所有を経て、戦後萩市郷土博物館に寄贈されたものであり、その間に遺物の一部は散逸したものと考えられる。

品質及び形状

(別添第5図参照)

1)環頭大刀柄頭(1~3)

3個ともほぼ同法量である。環中には鳳凰を入れるが、1は口に玉をくわえ、2・3に比べて製作もやや優れている。2・3は1に比べ、やや小ぶりであり、口には玉をくわえない。いずれも金銅製であり、鍍金も一部遺存している。計測値は次の通りである。

/番号/全長/環長径/環短径/環部最大厚/

/1/8.0cm/6.2cm/4.5cm/1.0cm/

/2/6.2cm/6.0cm/4.2cm/1.6cm/

/3/6.8cm/6.0cm/4.3cm/1.1cm/

2)勾玉

4は濃緑色の碧玉製、5は琥珀色の瑪瑙製、6は灰白色の瑪瑙製、7は琥珀色の瑪瑙製である。いずれも表面は研磨されるが、6は二次的な打痕が目立ち、7は表面がやや粗い。

計測値は次の通りである。

/番号/長さ/中央部幅/厚さ/穿孔/

/4/3.6cm/1.4cm/1.4cm/片面穿孔/

/5/3.3cm/1.1cm/0.9cm/片面穿孔/

/6/3.6cm/1.0cm/1.0cm/片面穿孔/

/7/3.2cm/1.1cm/0.8cm/片面穿孔/

3)菅玉(8)

緑色の碧玉製で、長さ2.4cm、直径0.9cmである。表面は丁寧に研磨されており、保存状態も良い。片面穿孔である。

4)耳環(9・10)

一対を成すものと考えられる。ほぼ同法量(外径約3.0cm、断面径0.6~0.7cm)であるが、9がわずかに大きい。いずれも銅地銀張と考えられ、一部剥落している。9には二次的な研磨がみられる。

5)刀装金具(11・12)

幅約3.0cmの銅板を接合して断面楕円形の筒状にしたものであり、筒金具と考えられる。2点遺存するが、11は接合部の反対側に0.6cm×1.2cmの切欠きをもつ。いずれも表面に鍍金が良好に遺存する。




地図



画像
<円光寺古墳出土品>関連画像001(オリジナル画像表示リンク)<円光寺古墳出土品>関連画像002(オリジナル画像表示リンク)<円光寺古墳出土品>関連画像003(オリジナル画像表示リンク)<円光寺古墳出土品>関連画像004(オリジナル画像表示リンク)
<円光寺古墳出土品>関連画像005(オリジナル画像表示リンク)

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