名称関連 | 文化財名称 | 北浦地方のサバー送り |
要録名称 | 北浦地方のサバー送り | |
指定関連 | 指定区分・種類 | 無形民俗文化財 |
指定年月日 | ||
所在地関連 | 所在地 | 長門市 |
所有者関連 | 所有者 |
全国的に見られる虫送りと同様に、「サネモリサマ」とは、源平合戦において稲株に足を取られて転び、討死したとの伝承をもつ斉藤実盛を指すとされる。また、「サバーサマ」とは、稲の害虫であるウンカを具象化したとものとされている。
当行事についての伝承は、送り継がれていく各地域において異なる。下関市域では、出発地が大寧寺であるとの伝承もある。
当行事の起源は明らかではないが、『防長風土注進案』「深河村」に「氏神社へ村中集会、五月蠅(サバイ)送りと申、藁にて人形馬形各二ツを造り紙の甲冑を着せ紙の旗を建、社人祈祷の後貝太鼓 にてはやし先大津の西の海へ流すと申事、往古よりの風俗にて御坐候」との記述があり、少なくとも天保期には実施されており、「先大津の西の海へ流す」と伝えられていたことが確認できる。
また明治29年豊北町生まれの小西常七が昔を想起して描いた『長州北浦風俗絵巻』には、「最後は湯玉の犬鳴の断崖より捨てる」と記されている。
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