名称関連 | 文化財名称 | 見島ウシ産地 |
要録名称 | 見島ウシ産地 | |
指定関連 | 指定区分・種類 | 天然記念物 |
指定年月日 | 昭和3年9月20日 (内務省告示 第249号) | |
所在地関連 | 所在地 | 萩市見島 |
所有者関連 | 所有者 |
見島は萩市の北方50kmの沖合にある周囲約18kmの日本海中の1孤島で、和牛の見島牛が飼育されている。体躯は普通の牛より小さく、体高は雌牛で約1.17m、雄牛で約1.2mである。体はよく締まり小柄で体の釣り合いがよい。
最近は農耕の機械化が進み飼育の需用も減少してきたので、国や県市から飼育費の一部を補助しているが、今日まで各家庭で飼育されているのは地元の見島牛に対する愛情に負うところが多い。
[見島ウシ保存についての歩み]
(1) 昭和28年7月(約10日間)、見島ウシの体位向上を図るため全頭無料診断を実施。診察の結果、殆んどの牛にカンテツが寄生しており、直ちに投薬し駆虫に努めた。
(2) 翌29年7月、投薬による結果診断を実施した。寄生虫の発生は減じたが全快するにはかなりの年数を要した。引続き3ヶ年にわたる診療と投薬の甲斐あって、完全駆虫に近い成績を収めた。(投薬については5ヶ年間実施)
(3) 昭和28年10月、見島ウシの登録を実施。20頭の基準牛を選び体質改善に努めた。
(4) 見島ウシの牛籍台帳を作成し、血統を明確化する。(昭和29年4月)
(5) 創傷性心嚢炎の診療実施。(カウテクターによる)。見島ウシ(成牛)全頭について実施し、陽性については胃内異物の除去を行った。約30頭。
(6) 見島ウシ種付規定施行。種付料金及び回数の制限、料金徴収方法等規制する。(昭和35年1月)
(7) 見島ウシ管理規則決まる。文化財保護法の精神に則り、天然記念物見島ウシ産地の保存を計るために、見島ウシの飼育管理に関する事項の規制を行う。(昭和35年10月)
(8) 見島牛保存会の発足(昭和42年1月)
①見島ウシの保存に関する事項 ②見島ウシ補助金交付に関する事項
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