名称関連 | 文化財名称 | 紙本著色松崎天神縁起 |
要録名称 | 紙本著色松崎天神縁起(箱入) 応長元年閏六月の奥書がある 附 紙本著色松崎天神縁起 | |
指定関連 | 指定区分・種類 | 重要文化財(絵画) |
指定年月日 | 明治37年2月18日 (内務省告示 第10号) 国宝(旧) 昭和25年8月29日 文化財保護法施行により重要文化財 平成24年9月6日 附指定 | |
所在地関連 | 所在地 | 防府市松崎町14の1 (京都国立博物館<第二・四巻>・東京国立博物館<第一・三巻>勧告出品) |
所有者関連 | 所有者 | 宗教法人 防府天満宮(旧称 松崎神社) |
第1巻 縦33.6cm 全長13.2m
第2巻 縦33.6cm 全長14.3m
第3巻 縦33.6cm 全長13.8m
第4巻 縦33.6cm 全長12.1m
第5巻 縦33.6cm 全長13.3m
第6巻 縦33.6cm 全長 8.6m
「附 紙本著色松崎天神縁起」について
本件は「紙本着色松崎天神縁起写」として、昭和46年3月30日(山口県教育委員会告示 第6号)有形文化財指定を受けていた。その内容は次のとおりである。
〔説明〕
松崎天神縁起(以下「縁起」)およびその写(以下「縁起写」)については風土注進案・松崎天神社の条に
一、縁起六軸 五軸北野縁起末之軸當社
古 作者工共不詳同迄五百三十一年応長元辛亥閏六月日ト有
新 大内二十六代義興公永正年中在京之時古縁起寫替奉納相成筆家臣相良遠江守弘恒ハ京絵所土佐刑部大輔光信之筆也同マデ三百三十八年
とある。上記の新というのが本題の縁起写を指すのであって、これによると、大内義興が永正年間京都在京中に家臣の相良弘恒をして詞書を、土佐光信をして絵を画かしめ、古縁起を写して奉納したとある。恐らくこれは、社伝を録したものであろう。また朝岡興禎の古画備考には「天神縁起五巻、應長三年寄附長門松ケ崎天神社内 別ニ光信ノ寫アリ、極テ見事也ト住吉内記ノ話ナリ」とあって土佐光信の写を住吉内記が称賛していることを記している。事実この写をみるに、古縁起をよく写し写実的で人の動態を巧に現わしており、筆勢もなかなか見事であって土佐光信の作という社伝も首肯される。
また相良弘恒の書と伝えられる詞書も力強い立派な文字でこれまた室町期のものと考えられる。
縁起写は、縁起と同じく描写、画風、詞書などの特色をとおして作者の個性がよく具現され、縁起に劣るものではなく、時代的にも古く絵巻物としてまことにすぐれた作品と考えられ、大内義興が在京のとき寄進したとしても不釣合のものでない。
これを入れる箱は木地に麻布を張り黒漆を塗って作り、入れ箱には長辺の中間に真鍮製の梅ノ花の紐座を両側に装置し、これを円環に通したものであるが、現在この円環は一方のみ残っている。これは紐を通して蓋の上で結ぶためのものである。箱の外側の底部は四隅に金具、長辺の各中間に同じく金具があった筈であるが、今は欠失している。蓋の上部の四隅および長辺の各中間に真鍮製金具が装置されており、これは現存している。
〔年代・時代〕
室町時代
〔員数〕
六巻
〔作者〕
土佐光信画、相良弘恒筆と伝える。
〔品質及び形状〕
紙本着色、巻子装
付箱 1合 黒漆塗、被蓋箱、梅花紋章入、隅金具付
〔寸法又は法量〕
本紙紙継ぎ/詞/絵/縦/横/
第1巻/26枚/7段/7段/33cm/12.65m
第2巻/26枚/7段/7段/33cm/13.78m
第3巻/58枚/8段/8段/33cm/12.70m
第4巻/34枚/6段/6段/33cm/11.64m
第5巻/26枚/6段/6段/33cm/12.77m
第6巻/18枚/3段/3段/33cm/9.35m
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