名称関連 | 文化財名称 | 絹本着色孔雀明王像 |
要録名称 | 絹本着色孔雀明王像 | |
指定関連 | 指定区分・種類 | 絵画 |
指定年月日 | 昭和44年2月4日 (山口県教育委員会告示 第2号) | |
所在地関連 | 所在地 | |
所有者関連 | 所有者 |
絹本着色、掛幅装
明王は豊頬で顔の線、唇、鼻、目等、朱肉線で画いており、古風な様式の画法である。又、顔、首、腕等にはやや赤味を帯びさせ人肌の感じを出している。宝冠、掌上の宝珠蓮華のりんかく、光背等は金泥をもって画いている。
孔雀は群青を用い、羽毛は黒味がかった緑と朱をもって画き、尾の宝珠の模様は朱と藍でりんかくをとり、玉は藍一色で画いている。蓮華は朱で画き、りんかくは金泥をもってする。
左右上下とも端まで一杯に画かれているが、おそらく表装の際、切り縮めたものと思われる。
明王の顔、両手、胸、蓮華等に胡粉、絵具の剥落が多少あるが、保存状況は概して良好である。
孔雀明王とは、梵後マニ-ラサナの訳で、毒蛇を食べる孔雀を神格化したものである。他に孔雀王とも仏母大孔雀明王とも呼ぶ。
1面4臂の菩薩形で、蓮華・具縁果・吉祥果・孔雀羽をもち孔雀に乗る。4種の持物は増益や息災等をあらわし、密教で修する孔雀経法とは、この孔雀明王を本尊とし、息災を祈るものである。
南宗時代の製作にかかる、仁和寺蔵絹本着色孔雀王像の他類例が多い。
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