名称関連 | 文化財名称 | 紙本着色八幡縁起絵巻 |
要録名称 | 紙本着色八幡縁起絵巻 付 納箱一合 永正十三年丙子五月十一日勧進沙門徳在の箱書がある | |
指定関連 | 指定区分・種類 | 絵画 |
指定年月日 | 昭和44年4月25日 (山口県教育委員会告示 第11号) | |
所在地関連 | 所在地 | 宇部市大字小野3658-3 |
所有者関連 | 所有者 | 宗教法人 横瀬八幡宮 |
上巻/下巻
縦 35.7cm/35.7cm
横 18.67m/13.73m
[外箱蓋裏墨書]
長州厚東郡末延郷四ケ小野横瀬八幡宮永々流通者也
八幡大菩薩御縁起 二巻
永正十三年丙子五月十一日 勧進沙門徳在 敬白
内箱の底にも復書
しかし1行目の「四ケ小野横瀬八幡宮」が、「四ケ小横八幡宮」と、省略がみられる。
横瀬八幡宮は宇部市上小野に鎮座在す。もとは末延郷四ケ小野と称し、末延郷内に属した。その創建は後醍醐天皇の嘉暦2年(1327)9月16日に厚狭郡末信村正八幡宮を大宮司志賀将監が勧請したといい、別の記録には嘉暦2年豊前国宇佐宮から志賀将監、志賀宮国が勧請し、厚東氏12代武政が建立したとある。何れにしても嘉暦2年創建されたものであろうと考えられるが、ここにひとつ考究すべきことは、正安年間の神像がある由に、あるいは勧請されたのは少し遡り、最初は他に鎮座され、後嘉暦2年に移されたのではなかろうか。
風土注進案の横瀬正八幡宮の宝物の条に、「一、絵入之縁起上下 巻、但し大宮司家に預かり居候」とあり、別に「神功皇后異國退治之縁起上下巻、尤 永正十三年五月八日、氏子中寄進」とある。これが本縁起のことである。
縁起2巻は箱に納めてある。外箱、内箱共に接合部の稜郭はくぼみをつけて漆を以って接着し、丁寧な細工である。内箱の底には左右2孔あて計4孔をあけ、紐を通して箱を結んだものであるが、この紐は現存しない。
箱書によれば永正13年(1516)5月11日、徳在が勧進したものである。徳在は如何なる人であるか、その履歴等は判然としない。おそらく当社の社坊の上位の僧と思われる。
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